対人恐怖症・視線恐怖症・赤面症・パニック障害・そして鬱と様々なメンバーで、私たちは構成されています。
それぞれがみな重い症状を抱えていました。
誰も自分が一番重くて苦しんできたという変な自負を持っていました。
悩み比べではチャンピオンになれる自信をみなぎるほど持っていました。
でも、それぐらい最悪だった人間でも結果は克服できた。
その事実をみなさんに知ってもらいたいです。
だって悩みに王様・女王に君臨していた私たちに出来たことは、悩みの王様であるあなたにも可能だから。
でも、このことだけは知っておいて欲しいです。
神経症を解決するためには、あまり時間が残されていないのだということを。
危機感を持って神経症を本気で今取り組まないと、一生このまま(悪化しながら)神経症ライフが続いていきます。
神経症から逃げたり避けたり、一時的な対策をとって生きながらえることができるのは今だけです。
表面的に取り繕って生きられているのも、じきにできなくなっていきます。
神経症は自己増殖していきます。
悪い経験値だけが無意識に降り積もっています。
その経験値がある一定ラインを超えたら、激悪化していく経験を僕はしてきました。
今までできていたことができなくなり、楽しめていたことも楽しめなくなっていきます。
神経症があっても夢を持っていても、すべてが無理だと諦めなくてはいけなくなります。
老いも怖いです。
若いころに許されていたこと、大目に見られていたことでも、年をとるとただの負け犬の惨めな人間としか見なしてくれなくなります。
大きな大きなハンデを背負いながら、これから先はもっと大きなハンデと制約の中で、老い衰えていくわけです。
誰も支えてくれる人はいないし、孤独になります。
神経症だからといって、世間は甘やかしてくれず、逆に排除してきます。
自分の神経症で苦しめられて、人間関係もうまく行かず、時には攻撃されたり非難を受けたり、仕事もまともに勤め上げられなくなります。
こんな八方塞がりの神経症地獄は、今終わらせるしか方法はないと思います。
僕もたくさんの苦労と涙を経てきました。
絶望の真っ暗闇の中で、手探りで出口を求めて生きてきましたが、もし劇的に効果が出た治療法に出会っていなかったら、僕は今も神経症地獄を味わいながら、一生光を見ることもなく、人生を後悔し、呪いながら、死んでいったと思います。
だから、神経症に、甘い期待をかけないでください。
時間が解決しているとかいつのまにか良くなっているといった『妄想』をです。
現実をしっかり見据えて、将来の暗さも認識して、過去と決別して、新しく人生を歩んでいきましょう!
TAKEDA
目次はこちらから